急に悲しくなったこと
少し前にFacebookから離れていると書きました。
で、Facebookをそのままにしていた理由を思い出してしまいました。
数年前、その当時の夫が家を出て行き、別居を強いられ離婚、人生どん底の時代がありました。
自分で自分を自己カウンセリングしたくて、毎週末新幹線に乗り、産業カウンセラーの勉強をしていました。
東京では手軽に取れる資格でも地方では結構大変。
その後、更にその上の勉強をするため、新幹線に乗る距離は長くなり、何度もホテルを取って講座を受けました。
その時出会った先輩カウンセラーYちゃん。
帰りの新幹線で同じ本を通路を挟んだ席で読んでいたので、もしかしてと声を掛けました。
話をすると更生施設でカウンセラーをしているとのこと。
次の週もまた新幹線の席が隣でした(指定席です)。
あんなにたくさんの車両がある新幹線でしかも2回続けて隣同士になる偶然(必然)。
会う度、尽きる事なく話をしました。
3週目は講座が終わると仙台スズメ踊りに遭遇し、ぶらぶら歩きながらホテルへ向かい、飲みに繰り出すことに。
たまたま近くのホテルを取っていたので、準備をして待ち合わせました。
お互い、よく知らない街でしたが美味しそうなお店を見つけて入店。
隣に座った就活に悩む大学4年生に二人で就労相談をして、その後、隣のおじさまたちと楽しく飲みました。
Yちゃんはわたしより4歳年上で絶世の美女でした。
最初からわたしが年上のYちゃんを「Yちゃん」って呼んだことが嬉しかったと言ってくれました。
結婚後、周りからはずっと苗字でしか呼ばれた事がないと。
急にYちゃんが
「〇〇ちゃん、なんで離婚したの?」
と単刀直入に聞いてきました。
わたしが全部話し終わると涙をいっぱい溜めて
「辛かったね」と言ってくれました。
わたしはそれまでたくさんのカウンセリングを受け、たくさんの人に話を聞いてもらっていたけど、Yちゃんの「辛かったね」は衝撃的でした。
それまでの辛さがすーっと消えていきました。
後にも先にも初めての感覚です。
いま、思い出しても涙が出ます。
その頃、Yちゃんは乳がんを患い治療を終えたばかりでした。
ご主人は大手にお勤めで経済的にも恵まれ、何不自由なく見えましたが、お子さんが荒れていたりして、遠くまでカウンセリングを受けに行っていたそうです。
その頃、しこりがある事に気がついていたけど、子供さんを優先する余り、ご自分を後回しにしてしまったそうです。
わたしに出会った時は治療も一段落して、勉強に励んでいましたが、少しして再発してしまったようでした。
YちゃんがFacebookを通しピンクリボン運動の活動をしていたので、わたしもFacebookに登録しました。
再発後、どんなに体調が悪くてもいつも前向きな投稿で、チャレンジを続けていました。
誕生日におめでとう🎉とメッセージを送ると「〇〇ちゃんにはもう一度嫁に行ってもらいたいと思ってる。」と返信がきました。
自分が辛くても、周りに思いやりを絶やさない人でした。
何度かしか会えなかったけれど、わたしにとってYちゃんは思い出す度、温かい気持ちになり、自然と涙が溢れる唯一の人です。
実は最後の2年間は私と同じ仕事をしていました。
通勤時間が理由で以前の仕事を辞め、わたしの提案を聞き応募し採用されたのです。
だけど最後の一年は出勤が難しく
「素晴らしい仕事ができて良かった。」と言いながら退職したそうです。
亡くなったことを知ったのもFacebookでした。
そして、数日前、57歳のお誕生日だったらしくタイムラインに上がってきました。
Yちゃんのお友達が写真入りでメッセージを送り、わたしのタイムライン流れてきました。
写真のYちゃんは本当に綺麗で見ていたら涙が止まらなくなりました。
生きていて欲しかったな。
ご主人、どうしてらっしゃるかな。
直接、存じ上げないので連絡を取ることもできませんが、たくさんの人の心の中で生き続けているYちゃん、お誕生日おめでとうございます。
私も誰かの心にふわっと温かい灯りを灯せるといいな。
🍎🍏🍎🍏🍎🍏🍎🍏🍎🍏🍎🍏
今日のワインは先日コストコで買ったこちらのワイン。
ノルウェーサーモンを焼きました。
コーンポタージュも作りました^ ^
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。